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2024年1月31日

オフィシャルサイトをアップデートするコンテンツマーケのアイデア集

コンテンツマーケティングとは？

コンテンツマーケティングとは、ターゲットユーザーに対して価値ある情報をテキスト文字や画像、動画などで提供することで、ユーザーの関心を引きつけ信頼構築を図りながらお問い合わせの獲得や商品・サービスを効果的に販売促進するマーケティング手法です。

Web領域ではオフィシャルサイトや採用サイト、ブログ、動画、SNSなどを活用して、継続的にコンテンツを届け、中長期的な顧客関係の構築と収益アップを目指します。

オフィシャルサイトのコンテンツ企画アイデア

皆さんはどのような方法でオフィシャルサイトのコンテンツを企画し作成していらっしゃいますか？

他社サイトを参考にしたり、社内のプロジェクトメンバーでブレストをしたり、あるいは担当者様のみで知恵を絞ってますか？

例えば企業情報や沿革ページなど、基本情報を掲載するページはどの会社も似たようなページ構成になりがちですが、競合他社と差別化できるオリジナルコンテンツや魅力的なコンテンツを企画したいとお考えの方が多いと思います。

Webマーケティングの中軸となるコンテンツマーケティングにおいて、オフィシャルサイトのコンテンツを企画する際にアイデア創出のきっかけになるネタを紹介します。

自己満足にならない企業の特徴、強みの表現方法

①客観的な情報を掲載する

客観的な情報とは、競合他社（具体的社名は出さない）と比較してどのような点が優れているのか、またお客様にとってメリットがあるのかをなるべく数値化して掲載することです。

競合他社の情報を掲載できない場合は、業界情報をリサーチしている別サイトのリンクを貼って紹介したり、自社の製品・サービスが解決する社会課題の情報を提供するなど、外部環境の情報と合わせて紹介することをオススメします。

②お客様の声や実績を組み合わせて紹介

お客様の声や実績は、別ページに更新コンテンツとして制作するのが一般的ですが、特徴・強みのページ内にも一部抜粋して掲載することで、自社が伝える内容に説得力を加えることができます。

複数の特徴・強みがある場合、その一つひとつに導入実績やお客様の声を掲載し、その他の実績については実績一覧ページやお客様の声ページへリンクを貼って閲覧いただくという構成です。

製品、サービスの効果的な訴求方法

そうすることで、いきなり製品の基本情報紹介から掲載するのではなく、お客様の課題やお悩みといった共感コンテンツを冒頭に掲載するなど、パソコンやスマートフォンで表示された際、最初に目に入る情報で興味・関心を引き付ける工夫が生まれます。

そのうえで、下記のようなコンテンツを組み合わせてページ構成されてはいかがでしょうか？

①お客様が製品を使用されているデモンストレーション動画

製品やサービスの使用イメージを閲覧者に伝えるデモンストレーション動画を制作し、どのような使用方法で、結果的に何が得られるのかをビジュアルで訴求します。

動画内には利用シーン別の提案を入れて、お客様が自分に最適な選択をしやすくなる工夫があってもよいと思います。

②製品やサービスを導入（購入）されたお客様の声

BtoB、BtoCどちらにも共通して必要なコンテンツと考えます。お客様が導入前にあった課題やお悩みに対して、自社製品を選んだ決めてから導入後の成果までをヒアリングし記事にします。

お客様の声ページを別に設けているのであれば、その中から抜粋して該当製品コンテンツ部分に組み合わせて掲載します。

③オーダーメイドの製品については製造工程の紹介を

自社にはパッケージ製品はなく、全てオーダーメイドで製造するため製品紹介ができないといったケースがありますが、そのような場合は製造工程においてどのような技術力やノウハウを発揮できるのか、またデジタル化において生産性を高め、納期短縮、コストダウンを実現していることなど、自社が取り組んでいる企業努力と合わせて生産ラインを詳しく紹介します。

これらは企業の特徴・強みとリンクしていると思いますので、製造工程ごとに細かく紹介すれば特徴・強みの根拠となります。

企業情報を魅力的に伝えるノウハウ

①社員による会社紹介動画

テキストのみの会社基本情報に加え、社員による会社紹介動画を掲載することで職場雰囲気まで伝わります。

製品やサービスの要約を含めてもよいですが、企業が掲げる理念やビジョンを社員がどのように捉え、日々の行動に落とし込んでいる会社なのか、働く社員のモチベーションを感じ取ってもらえる動画コンテンツは、会社を魅力的に発信する手段になると考えます。

②新規事業開発の取り組みや進行中プロジェクト紹介

目的はアクティブな印象を与えることです。会社は常に進化していくことを前提に、現在進行形の新規事業開発の紹介やDXの取り組みなどのプロジェクト紹介を企業情報ページ内に掲載することで、取引先のみならず求職者に向けても積極的に進化している企業イメージを訴求することができます。

コンテンツボリュームが膨らむ場合は、詳細を別ページに掲載しリンクすればよいでしょう。

社会貢献活動の取り組み内容をビジュアル的に

①社会貢献活動とオフサイトミーティングを組み合わせる

社会貢献活動を行うNPO法人は全国にあります。普段から行っている地域の清掃活動などとは別に、年に1回～2回程度、活動範囲を広げて他地域の社会貢献活動に参加する企画を立ててみてはいかがでしょうか？

その際には活動場所の近場で宿泊施設を予約しオフサイトミーティングを行います。社内の会議室とは異なる環境でディスカッションすることは、斬新なアイデアの創出やチームコミュニケーションの強化に繋がりやすいと言われています。

このような企画を実施することで、社会貢献活動に積極的な企業であることの根拠となり、サイト内へのコンテンツも充実します。

②社会貢献活動を更新型コンテンツで発信する

オフィシャルサイト内で社会貢献活動を更新型で発信している中小企業は少ないのではないでしょうか？ほとんどの企業がテキストと画像で1ページ掲載といった構成です。

TOPページのお知らせで活動内容を更新している企業はありますが、社会貢献活動ページ内でもブログ記事のように更新型のページ構成とし、いつ誰がどのような活動を行ったのかタイムリーに発信してはいかがでしょうか？

企業主催の活動のみでなく社員個人の活動も発信すれば、更新頻度が上がりコンテンツマーケティングの強化に繋がります。

ワークライフバランスや福利厚生に加えるストーリー

①働き方改革実践レポートを漫画形式で掲載

ワークライフバランスの充実を目的とした働き方改革には、改革前から改革後までのストーリーがあると思います。

改革前においてはどのような状況で社員が抱える問題点や生産性の非効率な点があり、その改善を誰が指摘し改善策を考え実行したのか。そして結果的に得られた効果までのストーリーを漫画形式で紹介します。

漫画コンテンツは、テキスト情報よりもキャッチーで親しみやすい傾向があり、難しい内容でもビジュアルで簡略化して伝えることができます。昨今は漫画制作フリーランスの方が多くいらっしゃいますので、低コストでコンテンツ化しやすい環境が整っていると感じます。

②働き方相談コーナーの設置と担当者からのメッセージ

ハラスメント対策やコンプライアンスの徹底が重要なことは周知のとおりです。オフィシャルサイト内で対策方針を掲載している企業が増えていますが、相談窓口の設置だけでなく、担当者の紹介ならび担当者からの動画メッセージなど、顔が見えるコンテンツを充実させてはいかがでしょうか？

既存社員に対してもインターナルマーケティングの一環となり、相談しやすい環境整備に貢献するコンテンツになると考えます。

マスコットキャラクターの効果的な使い方

①マスコットキャラクターの誕生秘話をストーリーで紹介

どのような経緯でマスコットキャラクターが誕生したのか、また企業が持つ経営資源とどのような関連性があるのかなどを紹介するコンテンツは必要と考えます。

さらには名前の由来や誕生日、性格など擬人化することでキャラクターを活用するコンテンツの幅が広がります。

例えば、採用においてその企業が求める人物像をマスコットキャラクターで擬人化し、自社の社風や文化をキャラクターが紹介するなど、コンテンツに登場する場面を増やしてはいかがでしょうか。

②マスコットキャラクターが行う商品・サービス紹介

オフィシャルサイト内にコンテンツ化する商品・サービス紹介ページにおいて、マスコットキャラクターが登場し特徴やお客様の声を紹介します。

業種や商品・サービス内容によってキャラクターとの親和性が異なると思いますが、BtoB、BtoC問わず活用方法はアイデア次第かと考えます。

企業側の論理を一方的に発信するポジショントークを避ける手段としても、キャラクターを通して紹介するコンテンツの見せ方はユーザーにとって受け入れやすくなるのではないでしょうか。

③採用マーケティングにキャラクターを活用

就活ならび採用活動が早期化する中、オンラインイベントやインターンなど学生さんと接点を持つ機会を増やす企業が目立ちます。

またそのようなイベントでは企業と参加者がお互いの情報を交換し、相互理解を深めることを目的とすることが多くカジュアル面談ともいわれます。

カジュアルといえども参加する側としては少なからず緊張してしまう方もいるでしょうし、参加申し込みをするかどうか躊躇される方もいらっしゃると思います。

気軽に参加してもらえるようイベントやインターン開催の案内ページ内にキャラクターを登場させ、カジュアルさを演出するコンテンツにしてはいかがでしょうか？

また、イベント開催時には着ぐるみのマスコットキャラクターに登場してもらうことで場の雰囲気を和ましたり、キャラクターがスライド等で会社に関するクイズを出題するなどすれば学生さんの記憶に残るイベントになると思います。

採用情報で意外性のあるコンテンツ

①失敗プロジェクトを公開しチャレンジできる企業風土を訴求

成功事例をコンテンツ化することは容易ですが、失敗事例を積極的に公開することは躊躇されると思います。しかし、ビジネスにはトライアンドエラーが必要ですし、失敗経験が社員の成長に繋がります。

社員起点で立ち上げたプロジェクトに権限移譲し自由な発想で能動的にトライしたプロセスを紹介することで、失敗を恐れずチャレンジできる企業風土を伝えてはいかがでしょうか。

また、上司によるサポート体制や失敗しても再チャレンジできる評価制度など、心理的安全性を担保できる企業であることもコンテンツに含めることができると考えます。

②リファラル採用に特化したコンテンツページ

リファラル採用とは、既存社員から知人・友人などの紹介を受けて採用する手法です。

自社のことを理解している社員がリクルーターとなり、人柄をよく知る人材を紹介することで雇用のミスマッチが起こりにくく定着率の向上が期待できます。

社員満足度を高めリファラル採用を社内に周知し、採用実績を作ることでコンテンツを生み出せます。既存社員と新入社員の関係性や自社のアピールポイントをどのように伝えたのか、受け手はどのように感じたのかなどリアルなストーリーをコンテンツ化し複数の事例をまとめれば、リファラル採用に積極的な企業であることが伝わり入社を検討する側の安心感に繋がります。また既存社員のリクルーターが増えることも期待できます。

③採用担当者の選考舞台裏公開

先輩社員の1日密着レポートなどは採用コンテンツの定番ですが、採用担当者にフォーカスしたコンテンツは意外と少ないと感じます。

しかし、面接に向かう就活者にとってどのような人が面接官なのか、また入社後も気軽に相談できるのだろうかなど不安を感じる方もいます。

入社後に「採用担当者の方の人柄が良くてこの会社に決めました」と言う新入社員さんもいました。採用担当者がどのような思いで面接、選考に望んでいるのか、また社風に合う人材はどのように考えているのか、自身の紹介もしっかり伝えながら採用期間中の舞台裏を紹介してはいかがでしょうか。

更新コンテンツとして活用するブログネタ

①採用期間中の出来ごとを時系列でブログに掲載

新卒採用の早期化、長期化が進んでいます。各社さまざまな企画でインターンシップやオンラインイベントを開催しており、就活者との接点作りに注力しています。

会社の魅力を訴求し理解を深める目的で開催されるイベントにおいて、まずは参加してもらうための魅力的な開催内容を企画し告知することと、開催後に参加者への御礼や次回の参加者を引き付けるために開催内容の報告が重要です。

開催告知はTOPページのお知らせで行い、どのような内容で開催したのかをブログで発信してはいかがでしょうか。参加者の顔出しは避け、参加人数や会場の雰囲気、実施した企画風景などを可視化することで、参加者以外にも会社の魅力を知っていただくコンテンツとなります。

②入社後の不安を取り除く新入社員研修の舞台裏を公開

入社後に行なわれる新人研修の内容や舞台裏、学びを共有する記事をブログで公開します。

そのためには前年度に行なわれた研修からブログの記事作成を行います。写真撮影や社員へのインタビューなどを行い研修内容と合わせてブログに掲載することで、就活者にとっては入社後のイメージが湧き安心感も得られることでしょう。

またOJT研修のみならずOff-JTの様子も記事にすることで、充実した社員のサポート体制を知ってもらうコンテンツになります。

新人研修をアウトソーシングされる企業もありますが、その場合でも採用担当者の方が現地に足を運び、把握した研修内容をブログに掲載することをオススメします。

リッチコンテンツを組み合わせたFAQ

①音声解説を含めた動画でわかりやすく回答を伝える

全ての項目に動画を掲載するには手間がかかりますので、どうしてもテキスト文字のみでは説明しづらい、伝わりにくい内容のみ専任スタッフの方が口頭で説明する動画を用意されてはいかがでしょうか？

実際の製品を見せながら解説したり、資料を見せてピンポイントで説明するなど補足材料を加えればより分かりやすくなると考えます。

また、どうしても顔出しすることに躊躇される場合は、製品や資料をメインで撮影し、音声を加える方法もあります。

②充実したサポート体制をアピールするサポートチーム紹介動画

FAQページの目的として、お客様へ安心感を伝えることが含まれると思います。

よくある質問集としてなるべく多くの情報をわかりやすく掲載することが重要ですが、それでも不明点が出た場合、お気軽にサポート窓口へお問い合わせいただけるような雰囲気づくりとして、サポートチームの紹介動画をページ内に掲載してはいかがでしょうか。

お客様からのお問い合わせメールや電話に対応するサポートチームメンバーの顔が見えることや、日々どのように対応をしているのかを垣間見ることができる動画を掲載することで、サポート体制の充実と誠実さをアピールできます。

外部環境の変化に対応するための社内プロジェクト紹介

①新規事業開発の内容とそれに取り組む社員の姿を紹介

企業理念やビジョンのもと、新規事業開発に取り組んでいる内容をそのプロセスやメンバーのやりがいなど、コンテンツにして紹介します。

具体的内容が公表できない段階であっても、ミーティング風景やメンバーが持つ新規事業に対する熱意など紹介可能な範囲で公開してはいかがでしょうか。

例えば、新規事業プロジェクトメンバーに選ばれたことで、そのプロモーション業務として動画コンテンツ企画やSNS運用といった今まで携わったことが無い仕事にチャレンジしていることなど、新しい業務にチャレンジできる企業風土であることを紹介することで、採用活動にプラスとなるケースもあります。

②業務のデジタル化やDXの取り組みによる成果を発信

経営改革に取り組んでいる企業において、業務のデジタル化やDXの取り組みが改革内容に含まれることが多くなりました。

しかし、このような取り組み内容をオフィシャルサイト内に掲載している中小企業はまだ少ないと感じます。

業務のデジタル化により残業時間が減り、社員のワークライフバランスが充実したことや生産性の向上など、具体的成果を発信すれば企業の魅力を高めることに繋がります。

またDXの進捗や実績を定期的にまとめた進捗レポートを掲載することで、継続的に取り組んでいることを発信できます。このような変革への取り組みと成果を可視化することは、就活生や転職希望者にとっても魅力的なコンテンツになると考えます。

まとめ

オフィシャルサイトをアップデートするコンテンツマーケティング強化のアイデアをピックアップしてみました。

新規リード獲得や人材獲得において、魅力的なコンテンツを発信する重要性は益々高まっています。そのためには企業変革や内部環境の整備に取り組む必要があります。

さまざまな企業努力がコンテンツのネタになるという発想を常に持ち、オフィシャルサイトや採用サイトをアップデートさせることで、Webマーケティングの成果につながると信じます。

ぜひ一緒に知恵を絞り成果創出に向けて伴走させてください。